ある程度女性従業員がいる職場の場合、ベテラン女性がお局様化すると言われています。これは、本人の性格や能力に関係なく集団組織の定理だそうです。女性従業員が極端に少ない職場の場合、このようなことは起こりにくいと聞きます。残念ながら多くの場合、本人がそう意識していないことも状況を進める要因になっているようです。彼女を頂点にして周囲の中堅女性スタッフが中間管理職的な役割を果たすことが多く、これがピラミッド型の組織を形成する要因になると指摘されています。
トップに立つお局様は、いわゆる耳に心地よい情報や扱いを受けることに慣れてしまい、徐々に独裁体制を築き上げる結果に結びつくそうです。このような体制が出来上がると、社内の女性従業員の間でひそかに対処マニュアルのようなものが出回ります。普段の接し方、話し方のポイント、時節のプレゼント、悩み事の相談方法など多種多様な社内ルールが出来上がると言われています。しかし、当のご本人は周囲からこのように恐れられているということに気付いていないケースが多く、自然に感じるようです。周囲の気配りや扱いが当然のこととなり、知らず知らず権力者の様相を呈することになります。新人に対する講習は中堅女性スタッフがしっかり行い、新人がトラブルを起こすことは避けるよう努められます。むしろ、意図的に相談や悩み事などを持ちかけ、新人からも頼られているという雰囲気や環境を作ることも体制の中に組み込まれることが多いようです。しかし、この時点ですでに女性従業員のみならず男性スタッフもお局様を無視できない状況になっているといえるでしょう。こんな職場は意外に多いようです。